オーガニック豆乳開発者の声

生産統括部 生産管理室長 山口 欣也(ヤマグチ キンヤ)(インタビュー当時:工場長)

生産統括部 生産管理室長(インタビュー当時:工場長) 山口 欣也(ヤマグチ キンヤ)

  • 豆乳一筋30年。一消費者としても嬉しい豆乳が完成。

  • 工場長として見た、今回の新商品開発

豆乳一筋30年。一消費者としても嬉しい豆乳が完成。

今回タニタカフェ監修のもと作られた商品は、「有機JAS認証」を取得したオーガニック(有機)豆乳です。ラインナップは二種類で、大豆の旨味が楽しめる無調整豆乳と、ナチュラルで飲みやすい調製豆乳です。
今まで当社の豆乳のオーガニック商品は「有機豆乳無調整(200ml・1000ml)」のみでした。しかし今回のコラボレーション商品には調製豆乳もあり、使われている調味料もオーガニックシュガーとフランス産ロレーヌ岩塩とこだわっています。
オーガニックの調製豆乳のために新たな製法を構築して生産するのはなかなか大変でした。

私は入社して約30年、豆乳作り一筋で来ました。
途中で生産管理部門や品質保証部門にも所属しましたが、基本は製造ラインです。
入社当初から豆乳作りを学んでいく中で、その製法もすいぶん変わってきています。
様々な製法をとってきて、ある一つの製法が確立されたのが1995年。大豆本来の美味しさを追究した「大豆まろやか製法」です。
今回のオーガニック豆乳にもこの製法を取り入れています。

当社の豆乳はあまり色々な味つけをしません。
なるべく大豆本来の味が味わえる製法とレシピにしています。
今回のオーガニックの商品は、調製豆乳でも副原料は最小限にとどめているので、毎日飲んでいただいても飽きがこず、最高の商品であると自負しております。

私自身も一消費者として豆乳を毎日飲んでおり、その中でも特に有機豆乳無調整が好みです。

工場長として見た、
今回の新商品開発

今回の新商品開発には、次の二つが大きく影響しています。
その一つが「人」です。
今回の商品と今までの商品との違いの一つに、大豆固形分の含有量が挙げられます。
今までの有機豆乳無調整の大豆固形分が9%に対し、今回の商品は10%。
この1%が生産ラインにとってはとても大変なことです。

濃度が上がるということは、機械への負担も増えるということになります。
しかし当社では完全に機械任せにはせず、一つ一つの機械を多くの人たちが細かく管理しています。日々人が細かく機械を調整しているので、機械の微妙な変化にも気付きやすいです。
また新たな取り組みとして、2016年12月には食品安全システム認証FSSC22000を取得いたしました。今後も安全安心を基本により管理を徹底していきます。

もう一つ影響しているものが「社風」です。
新しいことにどんどんチャレンジして、達成してしまうのがこの会社!
お客様が喜んでくれることを営業担当や企画担当が開発部門に依頼し、それを受けた研究開発チームがどうするか考える。時には無理難題があっても、それに対して生産部門はきちんと話を聞き、実現してくれる。当社にはこういう協力体制ができています。
こうした社風が社員一人一人に浸透し、信頼関係が築けているということは、新商品開発にとって要となります。
そして私は工場長として、工場で日々ものづくりに励んでいる社員に誇りを持って働いてもらうことが使命だと考えています。

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