マルサンアイの豆乳工場見学

マルサンアイは、味噌づくりが盛んな
愛知県岡崎市で、1952年に産声を上げました。
創業当初は味噌づくりが中心でしたが、
"味噌の消費量が落ちる夏場でも
大豆の栄養を摂ってもらいたい"という想いから、
1974年に豆乳づくりをスタートさせました。
創業から大豆にこだわり続け、
味噌と同じ大豆を使用した商品開発から生まれた
マルサンアイの豆乳。
その製造工程についてご紹介します。

豆乳ができるまで(無調整豆乳)

今回紹介するのは、原料が大豆と水のみの「無調整豆乳」の製造ライン。マルサンアイの豆乳工場ではオートメーション化を進め、安定した品質の豆乳をつくり続けています。

いろいろあるね!豆乳の種類

おいしい豆乳づくりのポイント

豆乳作りの中で邪魔をする おいしさを邪魔する3つの原因 大きな粒 豆乳がザラつく原因 サポニン 苦みやえぐみの原因 リポキシゲナーゼ 大豆特有の青臭さの原因 この3つを抑制・取り除くことがマルサンのおいしい豆乳作りのポイント

1.大豆の選定

豆乳の原料になる大豆は、独自の厳しい基準でチェック。大豆は国産、輸入に関わらず、分別生産流通管理されたもののみ使用しています。

2.皮と胚軸を取り除く

丸大豆から、汚れやおいしさを邪魔する部分(サポニン)を取り除きます。

サポニン:大豆に含まれる、苦味やえぐ味を多く含む成分。

外部工場で行っています。

3.サイロへ投入

大豆が入った袋から、種類ごとにサイロに投入します。

4.摩砕

「サイロ」から「磨砕機」に送られた大豆は、大豆を熱水とともに細かくすりつぶして砕かれ(粗摩砕)、さらに目に見えないくらいの大きさまですりつぶしていきます(微摩砕)。

5.窒素を吹き込む

大豆に含まれるリポキシゲナーゼという酵素は、油を酸化させ青臭くしてしまう働きがあります。それを防ぐために、装置内に窒素を吹き込んで、酸素を追い出します。

6.酵素失活・脱臭

大豆を砕いた液に蒸気を吹き込み、高温で加熱処理することで、熱に弱いリポキシゲナーゼの働きを抑えます。その後、減圧して余分な水分と臭いを吸い出します。

7.おからを取り除く

「呉汁」と呼ばれるドロドロの液体を、高速でドラムが回転する遠心分離機にかけ、「粗豆乳」と「おから」に分離します。おからを取り除くことで、なめらかな飲み心地になります。

8.均質化

圧力をかけて粗豆乳中の様々な大きさの粒子を砕き、粒子を細かくしてムラのない状態にします。均質化により、口当たりの良い品質の安定した豆乳に仕上がります。

調製豆乳や豆乳飲料づくりの場合、調合タンクで大豆・水以外の原料を調合します。

9.殺菌

均質化した豆乳を、超高温・短時間で殺菌します。栄養豊富かつ pHが中性と微生物にとって絶好の環境である豆乳ですが、殺菌工程により長くおいしく飲んでいただけます。

10.均質化

最後の仕上げとして、二度目の均質化をします。高い圧力をかけ、よりまろやかで飲みやすく仕上げています。

11.無菌充填

無菌状態の「アセプティックライン」で容器に豆乳をつめていきます。1時間に約7,000パックの豆乳を充填することができます。充填後、容器にキャップを装着していきます。

12.検査

容器に充填された豆乳は、「微生物検査」「理化学検査」や、人間の五感を用いる「官能検査」を行います。厳しい品質規格を守り、お客さまへ安全・安心な商品をお届けしています。

13.箱詰め

容器のへこみや、賞味期限の印字の不備がないかをチェックしたあと、1Lの豆乳を1ケース6本ずつ箱詰めします。この機械は、1時間で約1,100ケースも箱詰めすることができます。

14.パレット積み・出荷

オートメーション化された工場内では、パレット積みはロボットが行います。これにより、作業員の安全を守り、作業効率アップにもつながっています。

このようにして製造された豆乳は、全国のお店に出荷され、みなさんの手元に届きます。

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工場見学動画

「大豆の力が未来を切り開く」豆乳工場を見学しよう!

参考:「マルサングループと大豆とSDGs」代表的なたんぱく質源となる食料の単位面積当りのたんぱく質生産量