身体に良いたんぱく質って何?大豆に含まれるたんぱく質はどうなのか?
健康な身体つくりのためには、身体を構成する材料であるたんぱく質が十分に摂れている必要があります。皆さんはそのたんぱく質を日々の食事から摂取する必要があり、食べたもので身体が作られていくということを意識して食事をすることが大事です。そもそも、身体に良いたんぱく質って何でしょう。
毎日の食生活に大豆食品を。
たんぱく質とアミノ酸について
たんぱく質は、様々なアミノ酸の組み合わせで作られており、その組み合わせの種類や量によって、身体のコンディションが変わってきます。たんぱく質を含む食品は多様に有りますが、私たちがたんぱく質源といってたんぱく質を摂取する目的で選ぶ食材は、その食材に含まれるアミノ酸のバランスが一定量十分に満たされています。例えば、お肉や魚、卵、乳製品、大豆などです。これらの食材は、体内で作られないアミノ酸が十分に含まれているため、良いたんぱく質源として、主菜に用いられ身体つくりの中心になるものです。実は、お米やパン、芋類にもたんぱく質は含まれますが、アミノ酸の一部が不足しているため、たんぱく質源としてはあまり用いられない食材です。
大豆について
大豆は、アミノ酸バランスがとても良いたんぱく質源となる、植物性の食品です。コレステロールも含まないため、身体に気を遣う方には是非お勧めしたい食材です。大豆たんぱく質の栄養の有用性に関しては、多岐にわたって、多くの研究報告があり、生活習慣病対策にも期待できそうですね。そんな大豆からできた豆乳をはじめとする大豆製品を毎日こまめに摂取していくことが健康な身体を作るための一つの要因になりそうですね。
まとめ
健康な身体作りには、たんぱく質の十分な摂取が必要です。特に大豆は、アミノ酸バランスが非常に良い植物性たんぱく質源で、コレステロールを含まず、健康を気にする方に最適です。大豆たんぱく質は、体内で作れない必須アミノ酸を豊富に含み、筋肉の維持やエネルギー代謝に重要な役割を果たします。また、生活習慣病対策としても有用性が高く、多くの研究がその効果を示しています。
特に、筋肉は体重の約40%を占め、運動や日常生活で重要な役割を果たすため、筋肉の維持にはたんぱく質が不可欠です。大豆たんぱく質は、動物性食品と同等のアミノ酸スコアを持ち、筋肉の破壊を抑え、運動効果を高めます。豆乳などの大豆製品を積極的に取り入れ、健康維持に役立てましょう。
監修
小川 静香先生
管理栄養士・公認スポーツ栄養・博士(医学)
日本女子大学家政学部卒業後、東北大学大学医学系研究科運動学分野を修了。企業では、豆乳や大豆の機能性に関わる研究に従事し、管理栄養士として幅広く活動してきた。趣味の筋トレとトライアスロンのトレーニングにみそや豆乳を活用し、体作りや大会に向けたコンディショニングを実践する中で、スポーツ栄養の重要性を感じ、アスリートへの栄養サポートを実施。最近では腸内環境を専門的に学び、その知見をいかした栄養セミナーなども行っている。