大豆と○○シリーズ第6回「大豆と女性 -成熟期-」

18、19歳から44、45歳くらいまでの成熟期は、女性ホルモンの分泌が盛んな時期。月経周期が安定し、女性らしい体つきとなり、妊娠や出産などライフイベントも増える期間となります。また、一般的にこの時期は、忙しくて不規則な生活習慣になりがちです。そのときは平気でも、影響は中高年になってから、生活習慣病などとなって現れてきます。この時期に、きちんとした食生活を築いていくことが大切です。
今回は成熟期の女性に多いトラブルと、いきいきとした生活のための食生活、忙しい女性におすすめのレシピをご紹介します。

INDEX

成熟期の女性に多いトラブル

バランスの取れた食生活を

忙しいあなたに!おすすめ豆乳レシピ

成熟期の女性に多いトラブル

成熟期の女性に多いのが、月経に関するトラブルです。月経トラブルの一つである月経前症候群(PMS)は、月経のある女性の 80% ~ 90% が月経前症状に該当すると言われています(※1)。PMSは、月経前の黄体期のエストロゲンやプロゲステロンが急激な変化をすることが原因で心や体の不調を呈します。また、PMSだけでなく、月経随伴症状(腹痛、腰痛、眠気、イライラ、便秘など)によって、「ミスが多くなる」「集中力が低下する」など仕事への影響や人間関係に問題が起こるなどとされています。その企業内における労働損失額は、13億円を超えるとの報告もあります(※2)

バランスの取れた食生活を

ライフイベントも増え忙しいこの時期。月経トラブルを少しでも改善することが、生活をイキイキと過ごせる鍵となるのではないでしょうか。そんな解決策の一つは、生活習慣とも言われています。ここでは、食生活からのアプローチ方法をお伝えします。
PMSの軽減には、バランスの取れた食事に加え、アルコールや塩分やカフェインは控えめにすると良いとされています(※3/4)。食事のバランスを取るためには、大豆や大豆製品がおすすめ。お肉やお魚だけでなく大豆や大豆製品を取り入れると、たんぱく質だけでなくビタミンやミネラルなどの栄養素を補うことが出来ます。

<出典>※1:Angst J, et al. (2001) Acta Psychiatr Scand. 2001;104(2):110–116.※2:ミュゼプラチナム×JECIE『女性活躍・健康経営プロジェクト』による報告※3:小林ら, 栄養学雑誌 77巻(2019)4号 p.77-84, 女子大学生における月経前症状と生活習慣の関連※4:Okuma K, et al. Int J Womens Health. 2022; Sep 29:14:1435-1445.

おすすめ豆乳レシピ

ここからは、大豆製品である「豆乳」を使用した、頑張る女性におすすめしたい「調理時間10分レシピ」を紹介します。ぜひ食生活に豆乳を取り入れてみてください。

① 調理時間10分!具沢山スープレシピ

おすすめレシピ 1

ブロッコリーをたっぷりといただける優しい味わいのスープ。豆乳のコクとまろやかさを感じつつ、ボリューム満点のブロッコリーがおいしい一品です。

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おすすめレシピ 2

豆乳のまろやかさとかぼちゃの甘みが合う秋にピッタリなスープ。かぼちゃは他の野菜より大きめに切ることで、甘みをしっかりと味わうことが出来ます。

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おすすめレシピ 3

ウインナーを使用することでサッと出来上がる、簡単コクうまスープです。中華スープと豆乳、みその風味が相性抜群です。

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② 調理時間10分!簡単麺レシピ

おすすめレシピ 1

パスタソースは、豆乳とアボカドのにんにくを混ぜるだけの手軽さ。クリーミーで濃厚ですが、軽い口当たりです。

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おすすめレシピ 2

レンジで1発!簡単にできる豆乳カルボナーラうどんです。豆乳シュレッドのコクがプラスされて濃厚な味わいに。サッといただきたい食事におすすめです。

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おすすめレシピ 3

豆乳と焼き肉のタレで簡単コクうまダレができあがります。そうめんと組み合わせて食べれば、夏の暑さに負けない元気の源に。

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③ 調理時間10分!世界の朝食レシピ

おすすめレシピ 1

ブラジル発祥のアサイーは、カリウムやカルシウムなどのミネラル、β‐カロテンやビタミンEなどのビタミン、食物繊維などを含むスーパーフード。豆乳を使うとまろやかに仕上がります。

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おすすめレシピ 2

イギリスの朝食、コトコト煮込むオートミールのポリッジを簡単に電子レンジで。はちみつのやさしい甘さと豆乳のコクがおいしい一品です。

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おすすめレシピ 3

台湾で朝ごはんとして食べられている豆乳を使ったスープ。優しい味わいが朝食にぴったりです。お好みでバゲットを浸してお召し上がりください。

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小川 静香 先生

監修

小川 静香先生

管理栄養士・公認スポーツ栄養・博士(医学)

日本女子大学家政学部卒業後、東北大学大学医学系研究科運動学分野を修了。企業では、豆乳や大豆の機能性に関わる研究に従事し、管理栄養士として幅広く活動してきた。趣味の筋トレとトライアスロンのトレーニングにみそや豆乳を活用し、体作りや大会に向けたコンディショニングを実践する中で、スポーツ栄養の重要性を感じ、アスリートへの栄養サポートを実施。最近では腸内環境を専門的に学び、その知見をいかした栄養セミナーなども行っている。

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