当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に起因する行動制限の解除により経済活動の正常化が進み、景気の緩やかな回復がみられました。一方で、世界的な金融引き締めや急激な物価上昇等の影響による景気後退も懸念され、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
みそ業界におきましては、無添加みそや減塩みそ等、付加価値商品の構成比の増加がみられるものの、市場全体では厳しい状況が続いております。
豆乳業界におきましては、食品全般の物価上昇による消費者の買い控えの影響はあるものの、愛飲者のリピート購入や料理への活用等により需要が拡大している無調整豆乳を中心に、市場は底堅く推移しております。
このような環境の中で、当社グループは「健康で明るい生活へのお手伝い」を企業理念に定め、安全で安心できる製品の供給、企業活動を通じた社会貢献及びコスト削減に努め、経営基盤の強化に取り組んでまいりました。
今後の見通しとしては、みそ事業は、引き続き「量(ボリューム)」から「質(バリュー)」へ販売施策の転換を図るとともに、事業の再構築を進めることにより新たな価値の創造を図ってまいります。豆乳飲料事業は、付加価値商品の開発や新たなビジネスモデルへの挑戦によりブランド価値を高め、さらなる事業拡大と競争力の強化に取り組んでまいります。
今後も引き続き安全、品質、環境、衛生面において細心の注意を払い、安全で安心できる製品作りを目指していく所存であります。
代表取締役社長
堺信好
健康で明るい生活への
お手伝い