一部メディアでの健康への影響が指摘されていることもあり、消費者の皆様のトランス脂肪酸への関心が高まっています。
マルサンアイの「豆乳ソフト」は、原因となる「部分水素添加油脂」を使わず、
トランス脂肪酸の低減化の取り組みを行っていますが、ここでは改めてトランス脂肪酸について詳しくお伝えいたします。
油脂とは、食品の三大栄養素である“脂質”の一つです。油脂の構造はグリセリンと3つの脂肪酸で構成され、これを摂ることによりエネルギー源として使われたり、細胞や各種ホルモンなどを構成する材料になります。脂肪酸は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つに分けることができます。
不飽和脂肪酸に分類される脂肪酸の一種で、
植物油などからマーガリンやショートニングを製造する際など、油脂を加工・精製する工程で生成されます。
マーガリンやファットスプレッドは使いやすい硬さにするため、油脂を常温で固体にしています。常温で固体の油脂を製造する方法の1つに「水素添加(硬化処理)」があり、水素添加をした油脂を「部分水素添加油脂」といいます。部分水素添加油脂をつくる工程の中でトランス脂肪酸が生成されます。
油脂を加工したマーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、またこれらを用いて作られるパンやケーキやドーナツなどの洋菓子、揚げ物などに含まれています。また、牛や羊などの反芻動物では、胃の中の微生物の働きによって、トランス脂肪酸が作られます。牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中にも微量のトランス脂肪酸が天然に含まれています。
農林水産省 平成26・27年度調査結果(穀類加工品、乳類、油脂類、菓子類、嗜好飲料類、調味料・香辛料類、調理加工食品)を参考:表示値は中央値(範囲)を引用。
農林水産省 平成18・19年度調査結果(穀類加工品、豆類加工品、肉類、乳類、油脂類、菓子類、調味料・香辛料類)を参考:表示値は中央値(範囲)を引用。
海外では、トランス脂肪酸の過剰摂取により、心筋梗塞などの 冠動脈疾患が増加する可能性が高いとされています。 そこで、WHO(世界保健機関)は、心血管系疾患リスクを低減し、 健康を増進するための基準として、トランス脂肪酸の摂取を 総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう提示しています。 年齢、性別などにより異なりますが、1日当たり約2グラムに 相当します。
WHOが定めたトランス脂肪酸の摂取量は総エネルギー摂取量の 1%に相当する量よりも少なくすることが目標とされています。 日本人がトランス脂肪酸から摂取する平均的なエネルギー量は、 総エネルギー摂取量の0.44~0.47%であり、WHOの目標値であ る総エネルギー摂取量の1%を下回っています。 そのため日本人の通常の食生活では、健康への影響は小さいと 考えられます。
トランス脂肪酸のトータルダイエットスタディ(農林水産省)より