「味の饗宴」の誕生と歩み

58年前(1964年)、二種類のみそをブレンドするという
全国でも画期的な方法を発明したマルサンは、
中京地方を中心に米みそと豆みそを合わせた
ミックスみそを製造・販売していました。

当時の課題は全国に進出していた「純正こうじ」に
次ぐ新コンセプトのみその開発でした。
パイオニアとして全国にあわせみそを
広めていきたいと思いましたが、
中京地方で好まれている豆みそのクセや渋みはなかなか受け入れられず、ごく少量でコク感を出せる
豆みその良いところだけを活かし、米みそに合わせて
美味しいみそができないかと考えました。

しかし、できあがった大量のみそを均一にブレンドするには豆みその割合を多くしなければならず、
クセや渋みを抑えることが難しくなってしまいます。そこで、できあがったみそをブレンドするのではなく、
米麹と豆麹を理想の比率で元から仕込んでしまおうと考えました。

三種の麹を「元仕込み製法」でブレンド。単一の麹に比べ、手間をかけてでも実現した「美味しさ」。 三種の麹を「元仕込み製法」でブレンド。単一の麹に比べ、手間をかけてでも実現した「美味しさ」。

麦みそも製造していたマルサンは、そこに麦麹の香りを更に+(プラス)して、
今までの二種混合から三種混合にしてさらなるバランスの良い旨味を、
元から仕込むことにしようという結論に至りました。
単一の麹で管理をすることに比べ手間がかかるこの製法を、
あえて美味しいみそをつくるために実現しようと思ったマルサンの職人達の協力があってのことでした。

そうして、それぞれの麹の特徴を合わせもつ、
まさに「味の饗宴」という名前がぴったりのあわせみその誕生となったのです。

開発者の声

「味の饗宴、当社の看板のあわせみそです。」 「味の饗宴、当社の看板のあわせみそです。」

味の饗宴は、当社の看板のあわせみそです。
あわせのパイオニアである当社が、
平成の時代に三種の麹を組み合せた新しい価値を
創造しました。

「新味の饗宴」を商品化することが
決まってからは、「味の饗宴」の風味を
大きく壊すことなく、
令和の現在にマッチングした風味を醸し出すため、
何度も試験を重ねました。

新たな麹菌を選抜し、麹や仕込配合、
熟成方法のベストマッチングを
決めていきました。

ものづくりの原点を見つめ、工場と協力し
手間ひまかけて醸成させた商品です。
甘く、風味豊かな「新味の饗宴」を一度ご賞味下さい。

マルサンアイ株式会社 開発統括部 研究開発室 寺嶋祐司

「味の饗宴」の歩み

1996年、最初の「味の饗宴」誕生後、
マルサンアイでは「もっと美味しいみそをつくろう」
という想いのもと、
そのリニューアルを重ねて来ました。
時代にマッチした記憶に残るみそ、
「味の饗宴」の編纂をご紹介します。

「味の饗宴」の編纂 「味の饗宴」の編纂

そして2022年、原点回帰しつつ進化した「味の饗宴」が誕生 そして2022年、原点回帰しつつ進化した「味の饗宴」が誕生

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